エノキタケ

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甘柿という事で買ったものの熟しても殆どが渋柿。数年前に切り倒しました。台木からは伐っても伐っても枝が・・また、根があったと思える場所からも芽が出るなどが根性ものの台木でしたが、昨年にはさすがに枯れてしまいました。この木の切り株になんと、エノキタケが発生。気付かない間に傘が開いていました。
晴れた天気が続いた後でも、傘の表面には独特のぬめりが・・。
冬から早春に発生するキノコにはキノコムシ等の幼虫がいないので気持ちよく食べられます。
ヒラタケも美味しいのですが、秋のものには山ほどウジ虫状の幼虫が入っています。薄い塩水に浸けると傘の中からうじゃうじゃ出てきます。・・・・普通はここで食べるのは諦めますが、キノコ採集家に言わせるとウジ虫もタンパク源だから食べなきゃ・・・・と。

*当初ナメコとして投稿しましたが、エノキタケの間違いです。エノキタケは別名をナメタケと言います。

世知原町に風車建設計画

★地域住民の反対を受けて建設中止となりました。

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世知原町板山茶園内に2機の風力発電計画があります。図は町内から風車が建った場合に見える位置を示しました。
①1機が見える。②2機が見える・・・・概ね標高130m以上の場所からは遮蔽物が無い限り見えます。
この図は風況調査用のポール、高さ59mのほぼ全体が見えた場所です。建設される風車の高さは120mありますからもっと見える範囲が広がることになります。

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住宅地から見た風車(左側の黒い塔が風況ポールで59m)・・・合成写真

「地方の時代」や「ふるさと創世」などのかけ声のもと、全国にはユニークな町づくりの地方自治体がたくさん出現しています。しかし、世知原町はそのような傾向が全国に拡がる前、町全体を公園に見立て、快適で豊かな自然を満喫できるような町づくり「全町公園化宣言」を制定しました。
美しい緑と風景・希少な生物たちの宝庫「国見山」や「佐々川」の清流を町民の財産としてきました。
このような、町に風車は似合いません。窓から見えていた板山の風景が一変します。
また、風車建設予定地の近くには民家もあり、騒音・低周波被害が起きることが十分に考えられます。

ヤブツバキ

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ヤブツバキは照葉樹林を代表する樹木です。花は10月の終わり頃から咲き始め、4月頃まで咲いています。
このように長い間花を咲かせる樹木は他に思い当たりません。
白いヤブツバキなど品種は寒い間は咲かないようです。
花には暖かい間は蜜と花粉を求めて昆虫が訪れます。ハナアブやコガタスズメバチ・キイロスズメバチに加えて越冬するアカタテハも結構訪れます。
これらに混じって、ニホンミツバチもやってきます。観察しているとオシベをかき分けて花の中に入って行きます。蜜が多いので良い蜜源になると思います。
昆虫がいなくなる冬の間は、メジロとヒヨドリが蜜を求めて訪花します。
・・・ヒヨドリは花まで食べるので汚くなり・・イヤですね~。

タブノキの巨樹

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モウソウダケに圧迫されるように生えていて、窮屈そうです。幹周り3.8m・樹高20m
巨樹はスダジイが最も多く、ついでタブノキです。

開作には巨樹(幹周りが3m以上)が多く31株あることを、以前に紹介しました。
その後の調べで、スダジイが(3.2m,3.6m,3.8m,3.8m,3.7m)5株、タブノキが(3.8m,3.4m)2株の7株があることが分かりました。
38株の巨樹が身近に見られる場所は、県内では他にないでしょう。
今日は、その内の一株。タブノキを紹介します。

綺麗だった紅葉は終わりました。
標高の低い自宅周辺では、イヌビワ・アブラギリ・アカメガシワ・カラスザンショウなどが黄色の葉をつけていますが、それもあと数日で落ちてしまうでしょう。・・・・いよいよ冬の訪れです。



紅葉

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日向郷溜め池の紅葉 風が有り水面への映り込みが今一です。
紅葉はウリハダカエデ・ヤマボウシ、赤っぽい黄色はイヌシデ

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黄葉はイヌビワとアカメガシワ

今年は、木々の色付きが良いですね。
世知原で赤く色づく(高木)のはハゼノキ・ウリハダカエデ・コハウチワカエデ・イロハカエデ・ヤマボウシ。黄色く色づくのはアカメガシワ・カナクギノキ・アブラギリ。赤っぽい黄色になるものは、イヌシデ・アカシデなどです。
綺麗に色づくのは標高が350mを越える場所で、昼と夜の温度差の大きいところです。

落葉広葉樹の葉が赤や黄色に色づき始めるのには、日最低気温8℃以下が必要。さらに5℃以下になると一気に進むとされます。美しい紅葉の条件は「昼と夜の気温の差が大きい」「平地より斜面」「空気が汚れていない」「適度な水分」など光合成が行いやすい条件が必要とされています。

フユイチゴ

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(バラ科)
林縁などの半日陰に多く見られます。この辺りで見られるキイチゴ類の果実は夏に熟しますが、本種は冬に熟します。これが和名の由来となっています。
和名を調べるときには、数種の図鑑を参考にしますが、まだ植物にあまり詳しくない頃、図鑑によりフユイチゴの記述が違うので困りました。それは“とげ”が無いと書いてあるものと、まばらに“とげ”があると書いてあるものがあるからです。私が見たのものの全てにはまばらに“とげ”ありましたので、この辺りにあるフユイチゴは別の種ではないかと思いました。機会ある毎にトゲの有無を調べましたがすべて、まばらに“とげ”がありました。地域により形態が違いがあるのでしょう。
子供達が小さい頃、摘んでジャムをつくってみましたが堅い種が口にのこり今一でした。裏ごしをすればよかったのでしょう。野鳥やテンなどの好物で1月頃になると食べられてしまいほとんどなくなってしまいます。

ツワブキ

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冬に向かって咲く花ですね

(キク科)
この辺りでは一般にツワと呼んでいます。若葉は春の山菜として最も人気のあるものです。
海岸に多く、しかも大型です。山地に行くに従い小型化の傾向が見られます。
生物の調査で上五島によく行きますが、海岸に多いはずのツワブキを殆ど見かけません。
シカによる食害と思い、地元の方にたずねて見たところ、間違い無いようです。
この辺りでもシカが広がりつつあるので、あと十年もすればツワブキの花も見られなくなると思うと寂しいですね。


ヒヨドリバナ

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(キク科)
この辺りでは、9月中頃が花のピークです。ヒヨドリが渡ってくる頃に咲くのが和名の由来です。
ヒヨドリは1970年(高度成長期)以前は九州では渡り鳥で、秋になると本州から渡ってきていました。
ところが、急激な経済成長により森林が破壊され、森林性のヒヨドリの生活の場が失われてしまいました。
時を同じくして、地面に降りて野菜などをついばむようになりました。
そこで、現在ヒヨドリは渡ってくる個体群と留鳥化した個体群にわかれています。人が生態に大きく影響を与えた鳥のひとつです。

ヒヨドリバナに話を戻しますが、同じ仲間にはサワヒヨドリ・ヤマヒヨドリがあります。この時期は渡りの途中のアサギマダラア(蝶)が盛んに吸蜜しているのが見られます。

アケボノソウ

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(リンドウ科)
国見山の麓、開作地区の草原では、オミナエシ・ススキ・マルバハギ・ヤナギアザミと言った秋の花が沢山見られます。一方、国見山では林道の縁などで、タニソバ・イヌコウジュ・ナギナタコウジュ・アケボノソウに加え希少なウスゲタマブキ・キバナアキギリの花も見られます。
花好きにとっては楽しい季節です。
アケボノソウは国内では、北海道~九州と広く分布し、山の谷間の湿地に生えます。
花弁には白地に黒い点(濃い紫色にも見えます)と、黄緑色の丸い模様がありよく目立ちます。
この模様を夜明けの星空に見立てたのが和名の由来です。
この花の一番面白い所は黄緑色の丸い模様が蜜線になっていて、ここから蜜を出すことです。このような場所から蜜を出す植物は珍しいですね。

アカバナ

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(アカバナ科)

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(アカバナユウゲショウ)

田の畦付近、水路脇などや日当たりの良い湿地に生えます。淡いピンクで可愛い花です。和名は花の色からと思いきや、秋に葉が赤く紅葉することに因んでいます。
日が当たっているときは花が開いていますが、陰になると閉じてしまいます。
同じ仲間で、比較的乾燥した場所にも見られる外来種で、アカバナユウゲショウがあり開作でも個体数は少ないものの見られます。これは、明治時代に観賞用として持ち込んだものが野生化したものです。市内ではほとんど見かけませんが関東地方では多いようです。

サネカズラ

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(マツブサ科)
実(サネ)が美しいことが和名の由来です。
この辺りでは林縁などに普通にあります。
花は夏に咲きますが、小さくて(1㎝程度)目立ちません。落ちている花を見て存在に気づくくらいです。いつもモクレン科の花に似ていると思いながら見ています。
秋になると果実が赤く熟し目立ちます。果実はみずみずしくて美味しそうですが、鳥たちにもあまり美味しくないのか結構遅くまで残っています。

イワタバコ

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(イワタバコ科)
和名の由来は、湿った岩に着生し、葉がタバコに似ていること。また、若い葉が食べられることから、イワジシャとも呼ばれています。
旧佐世保市内では極めて限られた場所でしか見られません。
市内で最大の生育地は世知原町でしょう。佐々川上流域の川沿いの湿った砂岩の崖地に群生しているのが見られます。川沿いの杉林では地面に生えていることもあります。
紫色の砂糖菓子のような花は、大きな葉とともにとても涼しげです。
安全に多くの花を見るのであれば、吉井町の御橋観音がお勧めです。

ミヤマアカネ

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(アカネ科)羽化後まもないミヤマアカネ

長崎県では唯一世知原町にしか生息しないトンボです。世知原町には中通町と開作の2箇所に生息地がありますが、全個体数の90%以上が開作に生息します。
10数年前までは開作では普通に見られていたトンボですが、水路の取り替えで1年間水田の休耕があったことから(ミヤマアカネは8月に産卵し翌年の5月の代掻き時に孵化)、急激に減少し、今では「ふるさとの自然の会」がミヤマアカネを保全するために耕作している水田にしか生息していません。
「ふるさと自然の会」では、以前のようにミヤマアカネが普通に見られるトンボにしたいと努力していますが、なかなか元の状態には戻りません。
ミヤマアカネの保全に協力して頂いている農家の方の田んぼに昨年8月に受精卵を移植しました。
その結果、今年は5匹がここから羽化しました。
もう少し数が増えてくれれば保全田んぼ以外でも繁殖することが可能になるのではと期待しています。

追記(8/14):受精卵移植田んぼでは8匹に増えました。ちなみに保全田んぼでは580匹が羽化。

カワラナデシコ

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(ナデシコ科)
前回はコオニユリを紹介しました。カワラナデシコがやっと写真が撮影できる場所に咲きました。
ラッキーなことに濃いピンクと白の混じる個体です。
花弁は色々な昆虫に直ぐに食べられるので(特にクロウリハムシが多く見られます)無傷の花はなかなかみられません。
秋の七草に含まれていますが、盛夏の花というイメージが強いですね。
佐世保市では草原の減少と共に急激に減少しています。特に旧市内では極めて希な植物となっています。このようなこともあり、佐世保市では準絶滅危惧に指定しています。

アカハライモリ

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(イモリ科) 田んぼから出て道路を横断し森林へ向かう幼体。

田んぼに水を張ってから約3ヶ月が過ぎました。水を張ると繁殖のために直ぐにイモリが入ってきました。
代掻きをした時はシュレーゲルアオガエルの卵塊が水面に浮いており、その下には数匹のイモリがいて、卵を食べたり、水路から流れてきたミミズやカエルの幼生(オタマジャクシ)を食べていました。
早く孵化したイモリの幼生が森に戻り始めました。
幼体は、森林内などで小さな昆虫や陸棲貝類、ミミズなどの土壌動物を食べて3~5年掛かって成熟し再び繁殖のために田んぼに戻って来ます。

夕焼けと台風

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「太陽が沈んだ後の西ノ空」
 雲が綺麗な色に染まっています。

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「シュロノキと夕焼け」
市内で開作は冬が寒いのが有名。・・・シュロノキが南国九州の風情を醸し出しています・・・・・?
 台風が日本に近づいているときは、夕焼けがやたらと綺麗です。今年最高の焼け方です。

タシロラン

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(ラン科)
なんと、庭の隅に30本ほどが生えていました。ここに住んで約20年。多分初めて発生したと思います。植え込みの落ち葉が積もり適当に湿度があるやや明るい場所です。
この時期になると、あちこちと探しに行っていた植物が庭に生えるとは、幸運この上ないことです。

タシロランは明治39年に長崎で田代善太郎が発見したものを、牧野富太郎博士が命名しました。
常緑樹林内に生える葉緑素を持たない腐生植物で、全体に白黄色を帯びることが多く、新聞などでは、幻のランとして紹介されることが多いようです。
確かにどこにでもあると言うものではありませんが幻と言うほど希少なものでもありません。
街中では見られない上に、地上での寿命が短く、梅雨時期ということから人の目につきにくいのでしょう。

ツルコウゾ

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(クワ科)

この辺りではやたらに多く、自宅内でも庭木に絡みつくのでせっせと駆除しています。6月中旬になると果実が熟し、子供のころはよく食べていました。独特のヌルッとした食感に独特の甘さです。クワ科なのでヤマグワと同じような味がします。子供の頃はよく食べていたものの、今ではあまり美味しいとは思えない果実のひとつです。
日本では本州(三重県、山口県)、四国、九州に分布します。しかし、分布地のひとつ山口県では絶滅危惧1A類に指定されていると知って、地理的な分布特性を再認識しました。

夕焼けと東の空

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(西の空)

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(東の空)

夕焼けの綺麗な日が続いています。今日は夕焼けが東の空に反射していて朝焼けと間違うほどでした。
これだけ綺麗な反射はなかなか見られません。

ニホンアマガエル

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(ミニバラの上でくつろぐ)

(アマガエル科)
最も親しまれているカエルでしょう。カエルは水辺に住むものと思われがちですが、ニホンアマガエルは森林での生活に適応しており、田んぼに入るのは繁殖期だけです。
世知原町では代掻きが終わった頃に田んぼに入り鳴き始めます。場所によっては大合唱になりますが、夜半頃にはピタリと鳴き止みます。
田植えが終わるといよいよ産卵を始めます、オスはメスの背中に抱きついて抱接します。抱接した状態で水面を泳ぎ、逆立ちしながら産卵・放精をおこない受精します。受精卵は細い寒天質のひもで数個ずつつながって水面を漂い、イネの茎にからみつきます。これが、田植えが終わらないと産卵しない理由です。