草原の火入れ

野焼き(火入れ)
野焼きは市から許可を得て実施しますが、許可の期間は1ヶ月間。今年の野焼き予定日は2月10日でしたが雨で延期、毎年の事ながら適する天候と休日がなかなか一致せず、二度の許可申請がされ、結局3月24日となりました。
野焼きでは各地で死亡事故が起きていますので、風の向きなどの細心の注意を払い、火を付ける者が十分な意思疎通の元に行います。
また、延焼も怖いので火を入れる際は防火線(燃えやすい草などを10mの幅に切る)に動力噴霧機で十分に水を撒きます。
それから、①風上側から ②高い位置から ③森林の際から火を入れます。

開作地区の野焼きは平戸のように、広い面積を焼くのででなく、点在する7へクタール程の草原を移動しながら焼くので、面積の割りに時間がかかります。
これらの草原には、ゴマノハグサ・ノヒメユリ・ヒメヒゴタイ・オミナエシなど希少な植物が多く、野焼きによって保全されています。
野焼きの状況は https://youtu.be/xUyLN7MZVCs
画像
金比羅山の野焼き


地上で採餌するアオバト

アオバト(ハト科)
世知原町では冬期国見山から麓の開作付近まで独特の「オーアーオー」と言う声が聞かれます。
国見山(標高777m)では標高450m位までがシイ林域でそれより上はアカガシ林域となります。
登山口付近はアカガシのドングリが沢山落ちており、これを食べに地上に降りているのでしょう。足音に驚き飛び立つのに何度も出会いました。
図鑑では九州でも繁殖するように書かれていますが、この辺りでは冬鳥として渡来しているようです。定点カメラにはオシドリもアカガシのドングリを食べるために群れで地上で採餌する様子が写っています(https://youtu.be/BGDy4pRRiO0)。
画像

定点カメラ映像のキャプチャー

アオバトの動画はhttps://youtu.be/AkZ5elFQDeM

春を告げるオガタマノキ

オガタマノキ(モクレン科)
春に花を咲かせる樹木では、ナンバンキブシやアオモジが代表的でいずれも落葉樹であり花の色は黄色。
開作では道路の脇などで普通に見られる。
もう一種春を告げる花としてはオガタマノキがある。こちらは常緑樹で花は白。清楚で実に美しい。しかし、かなり大きくならないと花が咲かないために、手にとって見ることは難しい。
開作では道路から見える場所に4株。上野原に1株あり今満開。
オガタマとは「招(おき)霊(たま)」が転訛したもので、現在の神事ではツバキ科のサカキが主に使われるが、元来はオガタマノキが使用されたといわれている。
諫早市小長井町のオガタマノキは幹周り9.1mもあり、日本一の巨樹。
佐世保市では小舟町藤山神社のオガタマノキが幹囲4.3m。世知原町では山口神社に幹周り3mのものがあるが、開作には幹周り3.72mで県内5位の巨樹がある。しかし、幹周りでは山口神社のものより大きいが姿では負ける。
画像

花は直径2~3センチほどと小さいために、遠くから見ると雪が積もったように見える
画像

香りが強いと書かれていることが多いが、鼻の良く利く私にはそう感じられない。美しい花である。

早春の草花→https://furusatoiine.at.webry.info/201903/article_1.html

杉花粉一気に飛び出す

画像

そろそろマスクがいるかな~と思いつつ、いつもの散歩道を歩いていると国見山の麓がなんとなくもやっている。
谷間の杉林が見える場所まで来ると・・・なんと杉の花粉がじゃんじゃん飛んでいる。動画を撮って軍手をマスク代わりにして、急いで帰宅いました。帰って直ぐに花粉症の薬を飲みました・・・幸い何事もなくホットしています(2019.2.23)。

動画をユーチューブにアップしました。https://youtu.be/CBPqewwoQOA

ノイヌの群れ

画像

昔は普通にいたノイヌ(野良犬)。槍巻林道に設置している定点カメラに、4頭でしばしば写っていました。今年になってからは写っていません。
完全なノイヌではなく、登録をせずにどこかで飼われていたのでしょうか。世知原町以外から来ていることに間違いはないようです。

ユーチューブリンクアドレス:https://youtu.be/PxGUiDxmciI

北松浦郡佐々町のシカ

世知原町開作に関係した話題ではないのですが、長崎県北部(本土)では鹿町町・小佐々町・江迎町・佐々町にシカが生息しています。
分布域(フィールドサインの食痕や糞、定点カメラ)を調べていますが今のところ、佐々町より東へは入っていないようです。
放っておくと、イノシシと同様確実にこの辺りにも広がります。

県内の分布からみて自然分布ではなく、以前鹿町に有った動物園からの逸出だと思われます。秋になると鹿子模様がなくなるので外見からはニホンジカのようです。
日本に棲息するニホンジカはエゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、マゲシカ、ヤクシカ、ケラマジカ、ツシマジカの7つの地域亜種に分類されています。
動物園由来なのでどの亜種か不明ですが、大きさからホンシュウジカもしくはキュウシュウジカではないかと思っていますが、雑種かも知れません。
いずれにしても、シカが増えると不可逆的な植生破壊が起きます。最も心配なのは固有植物の多い平戸へ分布を広げることです。

画像


動画をユーチューブにアップしています   https://youtu.be/oaz4R3YF22Q

タヌキ→ネコ→キツネの連続マーキング

本ブログは佐世保市世知原町町開作地区の自然や行事を紹介しています。
https://kaisaku.at.webry.info/201406/article_11.html

自宅近くに設置している定点カメラには、この辺りに生息するほ乳類の殆どが写ります。
面白い動画も時々あります。
今回の動画はそのうちの一つです。  https://youtu.be/fQ90a_JurnE
キツネの鳴き声も入っています。

画像

マーキング中のネコ。画像では見えませんが、尿を後ろに飛ばしています。
このネコは我が家にも来てあちこちにマーキングをするので困っています。

他にも以下のような動画をアップしています。定点カメラでしか見られない
動物の生態です。

ノスリの水浴
https://youtu.be/cZxWB9MoPqc

1/11/19ヤマドリ
https://youtu.be/DXHe4o6TybA

トラツグミがミミズを捕らえる
https://youtu.be/GejVCTkLSo0

キツネの鳴き声3種
https://youtu.be/Qf0VaYQIdOk

森の中でドングリを食べるオシドリ
https://youtu.be/BGDy4pRRiO0

テンとキツネのマーキング合戦

面白い動画をユーチューブにアップしました。https://youtu.be/ub5njw7dsfI

画像


○囲みの石に、まずキツネが放尿(マーキングにしては量が多い)、テンがやってきて同じ石にマーキング、キツネが来てマーキング・・・とこのようにマ-キング合戦をしていました。
両種ともに同個体かどうかは不明です。
この後は、キツネは別の場所にマーキングをしていました。

氏神様への初詣

今年は曇りの新年でした。
夜明け前から氏神様の「大山祇神社」にお参りしてきました。
例年、神社担当の方がたき火をして参拝者を迎えてくれます。
たき火に当たっている方々と挨拶を交わし、御神酒を頂きます。
社叢が長崎県天然記念物に指定されており気持ちの良いお参りでした。
画像


田八(でんぱち)湧水側の観音様にもお参りしました。
観音堂には観音様を中心に、聖徳太子像と地蔵様が奉られています。
正月用にお飾りがしてありました。
以前は山の中にあったのですが、参道が大雨で崩れ高齢の方々がお参りに行けなくなり、4年前に引っ越してきました。
画像


国見山山麓秋の装い

照葉樹林帯の紅葉は山全体が染まることはなく、このように深緑のなかに赤や黄色をちりばめます。
国見山の標高400m以上はアカガシ優占の林となります。
現在のアカガシ林は50~80年ほど前に薪や炭とするために一度伐採された2次林です。
伐採された後にいち早く成長するウリハダカエデがアカガシの樹冠を越えており、これらが秋になると赤く色づきます。
黄葉は陽樹のアカメガシワとアブラギリです。
画像


山麓ではススキは既に種子を付けています。今はツワブキの花が盛りです。
画像



秋の大収穫祭

秋の大収穫祭
開作秋祭りとトンネル祭りの合同開催です。
棚田の新米と新鮮な地元の野菜がいっぱい!!

是非お出かけ下さい・・・お待ちしています。
画像


画像

コスモスを植えていた畑が連作障害で、昨年はとてもみすぼらしかったのですが、畑を変えて種をまいたところ、見事な花が咲きました。
秋の大収穫祭(11/4)のころには満開となるでしょう。乞うご期待!!

大山祇神社のしめ縄ない

9月26日の秋の彼岸大祭に向けてしめ縄ないをしました(ない=なうことの方言)。
鳥居用の大きいしめ縄が1本、拝殿入り口に細いものを1本、拝殿内にある社の屋根に1本、拝殿内にも細長いものを1本。境内の山神様の祠に1本。
10月10日の金比羅様のために、鳥居用1本、祠用2本。合計大小8本を作ります。
画像

(稲わらの丈が長く柔らかいので餅米を使います。まず藁に付いている葉など不要な部分をすぬいで、取り除きます。この藁を5~10本束ねてしめ縄の材料とします)
画像

(大しめ縄をなっているところ)
画像

(完成した大しめ縄を鳥居に取り付けました。・・・・・・完成・・・と思ったところ向きが左右反対で再度取り付けなおしました)

ミヤマアカネ保護田んぼ

当会では長崎県・佐世保市共に希少種(CR)に選定されているミヤマアカネ保全のために3ヘクタールの田んぼを作っています。田んぼは漏水の多い棚田なので掛け流しです。水は谷川から引いているので、水温が低く作柄は一般の田んぼの6割程度しかなく、米粒も小さい。しかし、とても美味しい米が収穫できます。
田んぼに水を入れるのが例年4月末。ウスバキトンボ・シオカラトンボを除き6月末ごろからマユタテアカネとカトリヤンマが羽化を始めます。
ミヤマアカネは7月中旬から羽化を初め8月中旬に産卵が始まり下旬頃に発生のピークを迎えます。昨年は約1600匹が発生しました(マーキング調査)。今年は発生ペースが遅いので700匹止まりだと思っています。
ミヤマアカネの保全を初めて今年で9年目。当初数カ所あったミヤマアカネの生息地が次第に休耕田化し(一部太陽光発電)、ついに県内では同町内の2カ所となりました。全個体数の99%以上が当会の保全田んぼに生息しています。
ミヤマアカネ保全田んぼで発生する2種を紹介します。

画像
マユタテアカネ:羽化するとすぐに田んぼから出ていきます。8月初旬には色づいたオスが田んぼで見られるようになります。
画像
ミヤマアカネ:羽化後も田んぼに止まります。後ろにはマーキングされたものが写っています。
マーキング調査から同じ田んぼで一生を過ごすもの、田んぼ外に出ていくもの。一旦出ていって再び田んぼに戻ってくるものもいます。

台風前の夕焼け

天気予報では雨でしたが、午後4時頃から青空が見え始めました。一時的と思っていましたが夕暮れまで晴天が続きました。
台風7号がこちらへ向かっています。このような時は妙に夕焼けが綺麗なのです。
7時半を過ぎ西の空が赤くなったのでカメラを持って外へ出ると、期待していたとおり赤い太陽とそれに照らされた雲が金色に光っていました。形の良い雲があると太陽が沈んでからの方が綺麗です。
この日は19:40前後が最も美しい時間でした。結局20:00頃まで西の空に赤みが残っていました。

画像

(19:34)
画像

(19:41)
画像

(19:43)

佐々川上流域の植物

ミズタビラコ(ムラサキ科)
本州から九州に分布する多年草。比較的明るい渓流沿いや谷筋などの水分の多い場所に生育し群生します。
国見山では佐々川沿いや林道の林縁などで見られます。
花期は5~6月でこの時期はおわりに近いです。
画像


ツチアケビ(ラン科)
ほぼ日本全土に分布する多年草。国見山では沢沿いの林で見られます。
腐生植物でナラタケに寄生。同様な腐生植物にムヨウラン・ウスギムヨウラン・タシロランなどがありますが、花茎が本種ほど大きくなる(1m)ものは他にありません。
10㎝ほどもある果実が熟するとアケビ(ウインナーソーセージの様)のように見えるところが和名の由来のようです。
画像

初夏の花

里地の初夏を代表的する花と言えばエゴノキやミズキなど落葉樹の花でしょう。これらが終わるとコガクウツギ・ハコネウツギ・ウツギ・ガマズミなどが咲きます。

画像

コガクウツギ(アジサ科)半日陰の場所に多く、甘い香りを放ちます。葉の色が日の当たり具合で紺色に変わることからコンテリギとも言われます。(ガクウツギも同じように呼ばれます・・この当たりには生育しません)

画像

ハコネウツギ(スイカズラ科)日当たりの良い場所を好みます。花は最初は白ですが次いでピンク、最後は赤くなります。
希に、花が終わるまで白いシロバナハコネウツギも見られます。

開作地区の野焼き

世知原町開作地区でやっと火入れが終わりました。当初の予定は2月11日でしたが、雨天で出来ずに18日に延期。18日は晴天だったのですが、ススキが十分に乾いておらず再び延期。次の日曜は雨・・・・・ということで結局18日になりました。雨が上がって間もなかったのですが前日に風が強かったことでススキがよく乾いており決行となりました。しかし、当日に乾燥注意報や強風注意報が発令されると、条例により火入れが出来ませんので予定の立てにくいやっかいな行事です。
火入れが終わるとノヒメユリ・ゴマノハグサ・ヒメヒゴタイ・ヒロハハナヤスリなど草原性の希少植物の新芽が一斉に出てきます。
これらの植物は野焼きをすることで護られているのです。
画像

野焼きに集合した人たち
画像

野焼きの遠景(右側の黒い部分が終わったところ)・・バチバチと燃える音がこだまになって聞こえます。これは理想的な燃え方です。
画像

良く乾いたススキはバチバチと音を立てて燃え、燃えがらを上空に巻き上げます。

冷凍庫状態・・・

画像

観音様の花瓶が割れていて、見ると中の水が完全に凍結。供花のキクは枯れずに花は咲いていました。
開作は-4℃程度の日が何日も続いています。数年前は-5℃以下になりましたがこのときは水道管の破裂で大変でした。
このところ暖かい冬が続いていましたのでコタエマスね。
画像

沢では水は流れていますが、水のかかる場所はすべて凍っていました。数年前のように日向郷の溜池は凍っていません。

今年初の積雪

1月10日。今年初の(うっすらとの雪化粧は2度)本格的な積雪です。私が世知原に引っ越して来た頃(20年前)は今より寒く雪もよく積もりました。これまでの経験では二日間で50㎝積もったことがあります。
この時は四輪駆動車でも走行中にボディの前に雪が溜まり動けなくなった経験があります。
今回は、開作では5~6㎝。国見山で15㎝ほどでしたが、冷え込みが続いていますので山はまだ白くしています。

画像

ニホンノウサギの足跡(散歩コースではキツネ・イノシシ・イヌ・ネコの足跡が見られました)上へ向かっています。

画像

開作の小高い丘にある金比羅さん(標高440m)